■川内倫子:M/E■球体の上 無限の連なり
気持ちのいい秋の午後
現在■川内倫子:M/E■球体の上 無限の連なり■展を
開催中の初台・東京オペラシティ アートギャラリーへ。
川内倫子さんの写真は柔らかさの中に
普遍的な命の根源のような世界が感じられ
以前から観ていた大好きな写真家。
今回は様々なシチュエーションで
撮影された作品たち。
彼女の被写体を見る眼差しの先を
感じたいと思いながら眺めた展覧会。

■川内倫子:M/E■球体の上 無限の連なり
2022年10月8日[土]─ 12月18日[日]
11:00 ─ 19:00
月曜日休館(祝日の場合は翌火曜日)
東京オペラシティ アートギャラリー
公式サイト
https://www.operacity.jp/ag/exh255/
写真家・川内倫子(1972–)は、柔らかい光をはらんだ淡い色調を特徴とし、初期から一貫して人間や動物、あらゆる生命がもつ神秘や輝き、儚さ、力強さを撮り続けています。身の回りの家族や植物、動物などの儚くささやかな存在から、長い時を経て形成される火山や氷河などの大地の営みまで等しく注がれる川内のまなざしは、それらが独自の感覚でつながり、同じ生命の輝きを放つ様子を写しとっています。国内の美術館では約6年ぶりとなる大規模個展である本展では、この10年の活動に焦点を当て、未発表作品を織り交ぜながら川内の作品の本質に迫ります。
展覧会タイトルでもある〈M/E〉は、本展のメインとなる新作のシリーズです。〈M/E〉とは、「母(Mother)」、「地球(Earth)」の頭文字であり、続けて読むと「母なる大地(Mother Earth)」、そして「私(Me)」でもあります。アイスランドの火山や流氷の姿や北海道の雪景色と、コロナ禍で撮影された日常の風景とは、一見するとかけ離れた無関係のものに思えますが、どちらもわたしたちの住む地球の上でおこっており、川内の写真はそこにあるつながりを意識させます。本展は、人間の命の営みや自然との関係についてあらためて問い直す機会となることでしょう。
展覧会の構成
〈4%〉2011年にサンフランシスコに滞在して7制作された旧タイヤ水平線など
〈An interlinking〉日常にあるイメージや小さな命の姿をローライフレックスの6×6フィルムでとらえた作品
〈Illuminance〉(映像作品)2011年に発行された写真集『Illuminance』の映像作品として発表され、展示のたびに映像を追加している。
〈光と影〉2011年4月に訪れた石巻、女川、気仙沼、陸前高田で撮影した作品をスライドショーで展示。
〈あめつち〉熊本県阿蘇で古くから行われてきた野焼きを、4×5のフィルムカメラを用いて撮影したシリーズ。
〈M/E〉2019年より川内が取り組んできた新作シリーズ。アイスランドの氷河や冬の北海道の雪景色やコロナ禍に自宅周辺で撮影した家族や生き物の姿などの身近な風景など
《無題》(シリーズ〈M/E〉より)2020▽








プロジェクターから床に投影された
アイスランドの揺らぎのある動画▽



天井にセッティングされています▽

現在■川内倫子:M/E■球体の上 無限の連なり■展を
開催中の初台・東京オペラシティ アートギャラリーへ。
川内倫子さんの写真は柔らかさの中に
普遍的な命の根源のような世界が感じられ
以前から観ていた大好きな写真家。
今回は様々なシチュエーションで
撮影された作品たち。
彼女の被写体を見る眼差しの先を
感じたいと思いながら眺めた展覧会。
■川内倫子:M/E■球体の上 無限の連なり
2022年10月8日[土]─ 12月18日[日]
11:00 ─ 19:00
月曜日休館(祝日の場合は翌火曜日)
東京オペラシティ アートギャラリー
公式サイト
https://www.operacity.jp/ag/exh255/
写真家・川内倫子(1972–)は、柔らかい光をはらんだ淡い色調を特徴とし、初期から一貫して人間や動物、あらゆる生命がもつ神秘や輝き、儚さ、力強さを撮り続けています。身の回りの家族や植物、動物などの儚くささやかな存在から、長い時を経て形成される火山や氷河などの大地の営みまで等しく注がれる川内のまなざしは、それらが独自の感覚でつながり、同じ生命の輝きを放つ様子を写しとっています。国内の美術館では約6年ぶりとなる大規模個展である本展では、この10年の活動に焦点を当て、未発表作品を織り交ぜながら川内の作品の本質に迫ります。
展覧会タイトルでもある〈M/E〉は、本展のメインとなる新作のシリーズです。〈M/E〉とは、「母(Mother)」、「地球(Earth)」の頭文字であり、続けて読むと「母なる大地(Mother Earth)」、そして「私(Me)」でもあります。アイスランドの火山や流氷の姿や北海道の雪景色と、コロナ禍で撮影された日常の風景とは、一見するとかけ離れた無関係のものに思えますが、どちらもわたしたちの住む地球の上でおこっており、川内の写真はそこにあるつながりを意識させます。本展は、人間の命の営みや自然との関係についてあらためて問い直す機会となることでしょう。
展覧会の構成
〈4%〉2011年にサンフランシスコに滞在して7制作された旧タイヤ水平線など
〈An interlinking〉日常にあるイメージや小さな命の姿をローライフレックスの6×6フィルムでとらえた作品
〈Illuminance〉(映像作品)2011年に発行された写真集『Illuminance』の映像作品として発表され、展示のたびに映像を追加している。
〈光と影〉2011年4月に訪れた石巻、女川、気仙沼、陸前高田で撮影した作品をスライドショーで展示。
〈あめつち〉熊本県阿蘇で古くから行われてきた野焼きを、4×5のフィルムカメラを用いて撮影したシリーズ。
〈M/E〉2019年より川内が取り組んできた新作シリーズ。アイスランドの氷河や冬の北海道の雪景色やコロナ禍に自宅周辺で撮影した家族や生き物の姿などの身近な風景など
《無題》(シリーズ〈M/E〉より)2020▽

プロジェクターから床に投影された
アイスランドの揺らぎのある動画▽
天井にセッティングされています▽
この記事へのコメント
とても印象的です。女性の写真家ならではの
捉え方が魅力的で、好感が持てました。
日常の子供たちの姿から、火山など大自然の息吹、
被災地の姿まで、扱うテーマの幅も広くて
いいですね。きっと、確かな世界観を
お持ちの方なんだろうと思いました。
川内倫子さんの写真からはしなやかな芯を感じつつ
表現から、やさしい光に包まれる心地よさも感じます~☆
どんな被写体を撮っても、川内さんらしさがあって
目に入ってすぐに彼女の写真だと気づきます。
好きな写真家の一人です。