■ルイーズ・ブルジョワ展■ 地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ

現在、六本木ヒルズ森美術館で
開催中の日本では27年ぶりとなる
■ルイーズ・ブルジョワ展■
地獄から帰ってきたところ
言っとくけど、素晴らしかったわ
 
を鑑賞。

六本木ヒルズの巨大な蜘蛛の屋外彫刻《ママン》を
観た方も多いルイーズ・ブルジョワの作品。

今回の大規模な回顧展では
彼女の生い立ちや家族との関係などから
創作された作品も多く
家族との葛藤や喪失感から生まれた作品に
強く惹かれるものを感じた展覧会。

ルイーズ・ブルジョワポスター.png

■ルイーズ・ブルジョワ展■
地獄から帰ってきたところ
言っとくけど、素晴らしかったわ

2024年9月25日(水)-2025年1月19日(日)
10:00-22:00(水曜日のみ1700まで)
★森美術館
東京都港区六本木6-10-1
六本木ヒルズ森タワー53階

第1章:私を見捨てないで
第2章:地獄から帰ってきたところ
第3章:青空の修復

「ルイーズ・ブルジョアは(1911年パリ生まれ、2010年ニューヨークにて没)は、20世紀以降の美術史に大きな影響を与えた最も重要なアーティストの一人です。
その作品は、幼少期の複雑で、ときにトラウマ的な記憶がインスピレーションとなっており、それは比類なき造形力により普遍的な表現へと昇華されます。彫刻、ドローイング、絵画、インスタレーション、パフォーマンスといった様々なメディアで、男性と女性、受動と能動、具象と抽象、意識と無意識といった二項対立の緊張感のみならず、希望と恐怖、不安と安らぎといった相反する心理状態をも探求してきました。
日本では27年ぶり、また国内最大規模の個展となる本展では、役100点の各品を通して、70年にもおよぶ作家活動の全貌に迫ります。自らを逆境を生き抜いた「サバイバー」だと考えていたブルジョワの、生きることへの強い意志を表現する作品群は、私たちに生きる勇気を与えてくれることでしょう。」




《家出娘》1934年頃
アメリカの美術史家・ロバート・ゴールトウォーターとの
結婚を機にアメリカに渡ったルイーズの自画像▼ルイーズ1家出娘.JPG

ルイーズの言葉1.JPG

《無題》2009年 布、木
イーストン財団所蔵▼ルイーズ2無題.JPG

頭部のないブルジョワ自身の自画像
《自然研究》1984年 ゴム、ステンレス銅
イーストン財団所蔵▼自然研究.JPG

ルイーズの言葉2.JPG

《堕ちた女[ファム・メゾン(女・家)]》
1946-1947年 油彩、リネン 個人蔵▼ルイーズ4.JPG

晩年ブルジョアを支えたアシスタントをモデルにした
頭部のない男の身体が弧を描くように反り返った
《ヒステリーのアーチ》1993年
ブロンズ、磨かれたパティナ
イーストン財団所蔵▼ルイーズ5ヒステリーのアーチ.JPG

《部屋X(肖像画)》2000年
網、ガラス、木、布 個人蔵▼ルイーズ6.JPG

ルイーズの言葉4.JPG

《家族》2007年
グワッシュ、紙 個人蔵▼ルイーズ7家族.JPG

《蜘蛛》1997年
網、タペストリー、木、ガラス、布、ゴム、銅、金、骨▼ルイーズ7.JPG

《かまえる蜘蛛》2003年
ブロンズ、茶色く茶色く磨かれたパティナ、ステンレス銅▼ルイーズ3.JPG

★ルイーズ・ブルジョワ
ルイーズ・ブルジョワ.JPG

この記事へのコメント

2024年11月15日 10:48
ユニークなタイトルの展覧会ですね。
内容もタイトルも、刺激的でありながら、
どこかユーモラスなところもある
面白い展覧会だと思いました。
ルイーズ・ブルジョアは、六本木の蜘蛛の
作者さんですか。それ以外の作品は
知らなかったですけど、ジャンルにとらわれない
自由奔放で旺盛な創作力に驚かされます。
2024年11月16日 21:41
yasuhikoさん、こんばんは!
彼女の幼年時代の辛い経験から、取り残されたくないというような
切実な想いも強かったようで、その気持ちを作品に昇華させたことは
彼女の作家としてのエネルギーの強さの表れでもあると思います。
長寿であったことで、作品も長年にわたり創作を続けられ
様々な時代の問題をテーマにした作品も多く見られました。
《ヒステリーのアーチ》は当時男性にもヒステリーはあると
学術的に認められたことをきっかけに生まれた作品だそうで
頭部のない男性のアーチを描き、強烈なインパクトを与えていました。